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Yoshihiko Saito Photography

Homeward

かつて暮らした場所を撮る。
暮らしたと言いながらも、六畳ほどの帰る空間を確保して駅との往復に終始した時間。

いざ歩いてみれば初めてたどる道の多さに、自らがそこにいたという事実は希薄さを増し、ただ光が当たり物が見える風景を探して歩く。

既に断絶した関係性の中で、自分も無く他者も無く何者の介入も無いその場所を、いまそこに在るものだけを見つめ記録した。


Homeward(ホームワード): 家路へ向かう、帰途の