写真展を開催します@photographers’ gallery(新宿)
今年は最低2回は展示をするぞ!と思って迎えた2017年。自分でもちょっとヨソウガイデス…という場所で、かつ同フロアの2室展開という形で展示が決まりましたので宣伝告知ををさせていただきます。
斎藤純彦写真展「Orchard」
- 展示場所:
photographers’ gallery / KULA PHOTO GALLERY
(東京都新宿区新宿2-16-11-401 サンフタミビル4F)
Google Mapで表示 - 展示期間:
2017年6月9日(金)~6月18日(日)会期中無休 - 開場時間:
12:00~20:00 - 作者在廊予定日:
毎日います!フルタイムでいます!お気軽にお声掛けください。 - 写真展ダイレクトメール:
DM宛名面(詳細・地図など) - 展示内容:
共にゼラチンシルバープリント(いわゆる普通の銀塩モノクロ)
photographers’ gallery…大全紙(20×24インチ)をたくさん
KULA PHOTO GALLERY…ロール紙をそこそこ - ステートメント(プレスリリース):
斎藤はこれまで自身と場所の関係について考えると共に、自らの生活の傍らにある首都圏の住宅地を撮影し発表してきました。
三作目となる本展では、均一な風景に置き換えられた東京郊外の住宅地にありながら、開発の過程で抹消されることなく残ってしまった、その土地固有の姿に目を向けた作品となっています。北海道に生まれた斎藤は、十代から仕事や留学などで様々な土地に暮らした経験を経て、自身と場所の関わりについて意識するようになったと言います。そして、写真による撮影を通してその認識をより深めるようになりました。
「場所との関係性などというものは、生まれ育った、暮らしている(いた)以外に存在するのだろうか」と考え、「それはいつも一方的なものゆえに、写真を撮るきっかけになれば十分なのかも知れない」とも、斎藤は言います。自らにとっての場所とは何かという問いを、写真で明らかにしながら連ねてゆく試み。ぜひご高覧下さい。
なお、同展の小冊子を作成し販売を行う予定です。 - photographers’ gallery展示情報:
http://pg-web.net/exhibition/yoshihiko-saito-orchard/ - その他余剰情報:
カメラ:マミヤ7+80mm
フイルム:コダックT-MAX400
印画紙:イルフォード・マルチグレードFBクラシック
photographers’ galleryと、向かいの部屋KULA PHOTO GALLERYの2室で展示を行います。タイトルの「Orchard(オーチャード)」は、「果樹園」という意味。
展示に合わせて作品集(写真集)を販売します
今回は「Orchard」の作品集(中綴じの写真集・いわゆるzine)を制作・販売します。
B4サイズ中綴じ縦型(257 x 364mm)32ページで、大四切プリントからスキャンしたモノクロのオフセット印刷。ややマット調で厚手のテイクGA-FS 135kgという紙を使用しています。掲載写真点数は21点、価格は1800円(税込)。
会場での販売と合わせて、写真展会期中限定で以下リンク先photographers’ galleryのWEBショップからも購入可能です。
後日このWEBからもご注文いただけるようになると思います。ブログネタにもする予定。
(追記)写真評論家のタカザワケンジ氏が、作品集「Orchard」の書評を掲載して下さいましたのでぜひご覧ください。
(追記)作品集「Orchard」の直販を開始しましたのでぜひご利用ください。
photographers’ galleryってどんなところ?
今回展示をさせていただくのは新宿駅から見て東、四谷方面に向かった写真ギャラリーが集まっている地域にある「photographers’ gallery(フォトグラファーズ・ギャラリー)」。
写真界隈では、頭文字を取って「pg」とシンプルに呼ばれることも多いギャラリーで、近隣には複数の写真ギャラリーがあります。参考:新宿・四谷フォトギャラリーマップ
普段は北島敬三さんや笹岡啓子さんをはじめとする、ギャラリー運営メンバーの展示と企画展のみを行うスペースなのですが、今回ご縁があって写真好きの私に展示の機会をいただけることになりました。
WEBサイトはこのブログと同じWordpressで構成されているのですが、様々な写真ギャラリーがある中で過去の展示やイベントの情報など出色と言ってよい構成とまとまり具合。
お世辞でなく、本当に丁寧に更新・運営をされているのが判ります。
また、以前から凄いなぁ…と思って見ていたのが、pgの壁と天井。
天井の蛍光灯には全て壁側に集光する反射板が取り付けられ、壁には前の展示の釘穴が目立ったりするのが普通なのだが、それらは毎回丁寧に埋められていて非常に白い。
折角なので、そういったところも観察してみると面白いです。余談ですが。
フロアの構成
Goolgeストリートビューの蕎麦屋さん右手の階段で4階まで上ると、ワンフロア3室が全てphotographers’ gallery関連の部屋となっています。
階段を上って右手がメインのphotographers’ gallery、その向かいのドア、階段から見て左手が少し小さなKULA PHOTO GALLERY、奥がブックショップ兼事務所。
photographers’ galleryとKULA PHOTO GALLERYの2部屋で展示をしていますのでお見逃しなく。私は初めてpgに行った頃、しばらくKULAの存在を知らず見ていなかったので…
ごく私的なpgとのご縁
さてさて。photographers’ galleryには少なくない思い出がある。
2013年に10年近いブランクを経て写真に戻って来て、一人で撮ってはいいのか悪いのか何故いいのか悪いのか、その写真が好きなのかどうかすらも漠然とした中で撮影を続けていた。
さすがにこのままではラチが明かないと思い始めた頃、金村修さんがpgでの写真展に合わせて開催した、単発のワークショップ(写真の講評)に一念発起して参加した。
以下が、その時のツイートと写真。
展示作家、金村修さんによるワークショップ、先程終了いたしました。本日も通常通り20時まで開廊しておりますので、是非お越し下さい。 pic.twitter.com/08TspoAgCC
— photographersgallery (@pg_press) 2013年7月28日
いやー、もう4年も経ったか…
その時には金村修さん・小松浩子さん以外の方とは全く会話も無かったのだが、奇しくもここに写っている全員(と知りうる限りでもうひと方)が、精力的に展示や作品集などを通して写真を続けており、私自身もこの4年の間に全員の展示を見たことになる。
まさかそこで自分が写真展をすることになるとは思ってもいませんでした。
毎度のことではありますが、出来る限りの展示をします。お時間ございましたらどうかご笑覧ください。
- 写真展アーカイブ「Orchard」のページを公開しました(2017.07.08)